アニメ「ハイキュー!! セカンドシーズン」第17話「根性無しの戦い」

今回は、アニメハイキューの感想です。
原作の展開を踏まえて書いているところがあるので、アニメ派の方はお気をつけください。

プレー中に大地さんが田中と接触するというショッキングな場面で終わった前回。
冒頭はいったん会場から離れて、敗退した条善寺のメンバーが学校で話しているところからです。
敗因についての話題で、日向や影山が挙がるなか照島は大地さんの存在を指摘します。
烏養くんも言ってましたが、破天荒さでは烏野と並んでいた条善寺。
試合を決めることになったのは、勢い任せだけじゃない土台があったからだと、主将として照島は先輩たちと自分の違いを感じてたんですね。

主将の重要さを改めて強調したところで、場面は試合会場に戻ってきます。
チームを支える土台がいないことの不安を煽ってきますね~

そういえば、条善寺の教室の窓の前にあった鉄製のバー。
うちの学校にもあったなぁと、どうでもいいことを思い出してました。
ふざけてた拍子に転落とかしないように、事故防止の目的で設置してあるんですよね。
細かいところがリアルだなぁといつも思っています。

さて、本編に戻ります。
驚きと戸惑いが広がる会場で、試合前で客席にいた及川さんは一部始終を見ていたようで、丁寧に状況を説明してくれました。
あのラリーの最後、ボールを返した直後に飛び込んできた大地さんの顔面と田中の肩が思いっきり衝突したようです。
前回の最後では、なにが起こったのかいまいち判別できなかったわけですが、別アングルから見るとかなりの勢いで衝突してるのがわかります。

意識ははっきりしているようですが、打ったところが頭なのでいったん下がることは避けられません。
ここで、出ようとする大地さんを諭す武田先生がとても落ち着いていて、毅然とした態度だったことが印象的でした。
いつもは大人しい人ですが、緊急事態への対応と発言力を持っているのは、さすがプロの教師ですね。安心感が違います。

口の中を切ったようで、歯が抜けていました。
外傷の感じが漫画よりは痛々しくないように見えて、ちょっと安心していたのですが、血はやっぱり生々しいですね…
日向と山口がビクッとしてますが、こういう痛そうなのは私もちょっと苦手です。

怪我の一因になってしまった田中は、かなり自分を責めているようでしたが、大地さんは謝罪を遮って、自分の方が周りを見ていなかったと謝ります。
引きずらせないようにという配慮ですが、やっぱり田中はだいぶん落ち込んいます。
青城戦で見せたように、自分自身の気持ちやテンションのコントロールには長けている田中ですが、今回は味方に怪我をさせてしまっています。
しかも、大地さんにとっては負ければ最後の試合になってしまうという重要な局面。
ここから崩れてしまうかも…と及川さんは分析します。

他人、しかも味方に怪我をさせてしまうという精神的ダメージは大きそうです。
特に、田中は結構周りに気を遣うタイプに見えますから、立ち直れるでしょうか。
バレーって割と狭いスペースに6人も密集してるから、危ない気はしますよね。
しかも、終始ボールばかり見てるわけで、実際の試合でも接触とかの危険は高そうに見えるのですが…

交代しなければならない大地さんは、唯一コートに残る三年の旭さんに後を託します。
この時だけは心底悔しそうな表情でした。
旭さんが落ち着いた態度で「任せろ」と力強く言ったのも、印象的でした。
ここで慌てないところが、やはりエースであり三年生なんだなぁ。
スガさんと潔子さんも、心配そうではあるものの取り乱してはいません。

さて、大地さんに代わって入ることになったのは縁下。
作品が始まってからは初の公式戦出場です。
青城との練習試合には出ていたものの、及川さんも岩ちゃんもほとんど印象に残っていないようです。
人数合わせで仕方なくの選出なのかも…という感想でした。
縁下本人も、大地さんの代わりは務まるはずがないと大きなプレッシャーを感じています。

でも、そう思ってるのは周りと本人だけでした。
ツッキーも影山も、さも当然のように縁下との交代を受け入れています。
大地さん負傷にもほぼ動じてなかったし、この二人は本当神経図太いですね…

しおらしくしている田中に、縁下もいつもの調子を少し取り戻します。
結果的には旭さんの口からですが、田中のこと誰も責めていないどころか、怪我がなくて安心しているというチームの総意を伝えてみせます。
冴子さんも言ってますが、二年(特に田中とノヤっさん)の手綱を取らせたら縁下の右に出る者はいないですからね!
田中に喝を入れる必要があったことが、かえって縁下を落ち着かせる方に作用しました。

二年の暴走を抑えつつ、最近では個性が強すぎる一年たちにも支配力を伸ばしている縁下。
影山とツッキーという扱いが難しい2トップの考えを的確に読むようになってきてますよね。(考えれば考えるほど侮れない…!)
日向は基本先輩には素直だし、山口とは控え同士交流も多いはずです。
そういう周りを見ながら、時にうまく調整し、時にコントロールしていく能力がみんなの信頼を勝ち得ているんでしょう。

しかし、試合での実力という意味では、大地さんには及びません。
それでも、逃げるわけにはいかないと自分に言い聞かせ、縁下は全力で声を出します。
声が裏返っていたのも不安な内心を反映しているようで、これは意識して演技されてるのかな…?

ここで少し時間が巻き戻り、春高予選前でしょうか、烏養くんから二年に次の主将を考えるようにと言われます。
縁下以外の四人の意見は全員一致で縁下。
一年をうまく制御できそうというのが主な理由ですが、ノヤっさんだけ完全にフィーリングというのが面白いですね。
それにしても、改めて烏野一年の問題児ぶりが浮き彫りに(笑)
単細胞バカ二人にひねくれ…
二年と比較すると、よっぽど好き勝手やってるのがわかります。
先輩たちの心の広さを感じますね…

でも、縁下には大きな負い目があったのです。
一年前の夏休み、烏養前監督が短期間だけバレー部の指導にやっていた時です。
厳しい指導に耐えかねて、縁下は部活に行くのをサボり始めたのです。
ちなみに、木下と成田も同時期にボイコットしてました。

当時のバレー部は、そこまで厳しい練習をしていたわけではなく、どちらかというと趣味の延長みたいな楽しい部活を思って入った一年もいたんだと思います。
真面目そうな縁下が、中学から続けてきた練習を初めて休んだと語っていますから、よほどのギャップがあったのでしょう。

一度誘惑に負けて楽な方へ流れてしまうと、どんどん戻りづらくなりますよね。
最初は一日だけと思っていたのが、次の日も、次の日も縁下は練習に行きませんでした。
大地さんや田中、ノヤっさんに行くよう説得されてもサボり続けて、快適に楽しい毎日を送っているはずだったのに…

それでも、厳しい練習中に成功させたレシーブを思い出して、縁下は練習をサボる罪悪感の方が自分には苦しいんだと気づきました。
この回想の中では、部活のない快適な日常の象徴としてクーラーがあるんですよね。
縁下が休みの日を一日過ごしていた部屋では、ずっとクーラーが動き続けています。
漫画ではより強調されていますが、みんなが暑いところで練習してるその時に一人クーラーの涼しさを享受していることが、わかりやすい罪悪感の一つとして縁下の中に溜まっていったんじゃないかと思います。

そして、縁下は部活に戻ってくるわけですが、喜んで迎え入れようとした大地さんに反して厳しい言葉をかけたのは、当時の主将、黒川でした。
夏で当時の三年は引退してるとすれば、この時点ですでに元主将でしょうか。
主将としてチームをまとめるには、ただ優しいだけじゃだめだという指摘は正しいですが、この人についてはよくわからないことが多いんですよね。
後々もう少し前の世代の回想があるのですが、そこではあまりチームのことに気を向けていないような描写も見られたし…
これからまた出てくることがあるなら、さらなるシーンに期待したい人物です。
でも、この時の黒川の言葉が、入部当初の日向と影山にあえて厳しく接した大地さんのスタンスを形作っているんだなぁと感じました。

この時、同時に木下と成田も戻ってきてました。
結局、練習をボイコットした当時の一年で戻ってきたのはその三人。
あと二人は、部を辞めてもべつにどうということはなく、楽しそうに過ごしているそうです。
だから、その二人にはバレーをやらない方が合っていただけであって、戻るか戻らないかは人によるというのが縁下の結論でした。
部活を選ぶ方が絶対にいいという意見に偏ってしまわないところが、この漫画らしくていいところだと思います。
部活漫画でありながら、それだけに捉われず、いろんな視点の主義や考えを受け入れているんですよね。

縁下は、自分の選択はよかったと実感しているのですが、それでも逃げたという事実をずっと気にし続けています。
木下と成田にも、合宿を見ていて少なからずそういう思いはあると感じます。
でも、縁下はかなりそれを重く見ているというか…、真面目なんだなぁ。

田中は、むしろそれがいいと言います。
田中自身は迷わないタイプなので、熱血というかまっすぐ進んでいけない人のことはよくわからないと語るのですが、縁下ならそれを理解してやれる、と。
こういうところで、田中だって十分周りをよく見てるじゃんと思っています。
人一倍後輩思いなんだし、やってやれないことはない気がするのですが、その田中に言わせるのですから縁下への信頼度がうかがえます。

で、その時にはまだ全然先の話だ、なんて思っていたのですが、まさかこんなタイミングで主将代理を務めることになるとは…
それでも、覚悟を決めた縁下は、中島のサーブをレシーブに成功します。
それを決めたのは旭さん。さすがエースです!
縁下のレシーブから攻撃を決めてみせたことで、少しは緊張がほぐれたのではないでしょうか。

とはいえ、和久南もツーアタックで獲り返すなど攻撃の手を緩める様子はありません。
そこで、烏養くんがあらかじめしていた指示ですが、烏野もここで新たな一手を投入します。
春高予選初、山口のピンチサーバーです!

青城戦での失敗がありますから、山口はもうガッチガチになってます。
前回は無反応だったツッキーは、そんな山口に声をかけます。
「とれたらラッキーくらいにしか思ってない」って、励ましなのかなんなのかわからないですが、山口にとっては嬉しかったみたいです。(一応気楽にやれ、みたいな意味だと思う…)
まあ、山口はツッキーになにか言ってもらえたらだいたい嬉しいか…

縁下は、山口より自分の方が緊張しているとアピールすることで、落ち着かせようとします。
緊張してることは事実でしょうが、そんな状況で後輩に気を回せるというのが、やっぱり主将に向いてると言われる理由だと思います。
で、吐きそうになってるのは山口じゃなくて嶋田さんという事実。
この人もいい師匠なのは確かなんですけど、もう親みたいですね…

一球目、サーブトスが低めだったながらも、ネットにかかってサーブは決まりました。
でも、ネットに触れてしまったことがいけなかったのです。
青城戦のときも、同じようにネットにかかって、その時は失敗していました。
そのことがフラッシュバックした山口は、二球目、ジャンプフローターサーブをやめてしまったのです。

和久南はきれいにレシーブ、攻撃が返ってきます。
レシーブしなくてはならないのに、足が動かない山口の代わりに縁下がフォローに入りました。
そこから旭さんがスパイクを決め、このセットは辛くも烏野が獲得しました。

大地さんを送り届けて戻ってきた烏養くんは、山口のサーブの一部始終を見ていたようで、怒って山口のところへ向かってきます。
その間に、縁下が割って入ります。
あそこで逃げてしまったことの意味を山口はわかってるから、と。
ツッキーと縁下は、いち早くサーブする山口の様子の変化に気づいてましたからね。
縁下がフォローに入れたのも、前もって準備していたからだと思います。

今の山口が持っている唯一の武器はサーブ。
それを発揮する場面で逃げてしまったら、なにもなくなってしまうのです。
無言でタオルを手渡したのは、ツッキーなりのエールかもしれません。
夏合宿のとき、バレーを頑張ることの意味はプライドだと言っておきながら、いざという場面で逃げてしまったことを山口は激しく後悔します。
今の自分は「くそカッコ悪い」と。

「カッコ」は、ツッキーと山口が持っている日向、影山とは異なる価値観なんじゃないかみたいなことは前にも書いたんですが、ここでもまた出てきましたね。
プライド、カッコ…
日向、影山のような純粋に勝ちに執着する欲求よりもかなり人間的な理由ですが、それだけにとてもわかりやすくて共感できるんですよね。
主人公というのは、ある種超人的な部分を持っていて、だからこそ主人公なんですが、彼らを応援したいかということと共感できるかはまた別だと思います。
主人公はたいてい活躍が約束されているので、安心してその過程を見ていられます。
それとは別のベクトルにいる人間らしくてちょっと危うい彼らだからこそ、共感してそれで応援したくなるんですよね。
そういう周辺人物に、いろんな考え、立場の人を置いているからこそ、多くの読者が引き込まれるんじゃないかと思うのです。

さて、大地さんですが頭のほうは無事だったみたいです。
ただ、やっぱり口の出血と痛みがひどいようでした。
大黒柱が抜けたまま試合続行を余儀なくされた烏野。
この状態で、この先のセットは大丈夫なんでしょうか。

不穏な先行きを暗示するかのように、雨が降り始めます。
次の試合の準備に入っている青城。
及川さんの言う、「目立つスーパーレシーブだけがいいレシーブじゃない」というのは、まさに本誌の方で体現されていたことですが…
今まで当然のように上がっていたボールが上がらなくなる。
なんだかその言い方には、ちょっとした怖さまで感じてしまいます。

その影響は、じわじわと烏野を追いつめていました。
第一セット、取って取られてほぼ互角に推移していた点差が、第二セットは18対14で和久南がリードしている展開。
精神的にも追いつめられたこの苦境、烏野はどう乗り越えるのでしょうか。
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